キイロスズメバチとコガタスズメバチの巣にはハチが出入りするための巣穴が1ヶ所あります。
穴の大きさはハチが一匹通れる大きさです。
この巣穴は、どんなに巨大な巣でも1箇所です。
上のコガタスズメバチの画像の巣穴は中央より少し右上の黒い部分です。
まず、ここを塞いで中の蜂を封じ込めます。
そっと蜂の巣に近づくと見張り役の蜂が巣穴からこちらの様子を伺っているのが見えます。
こんな感じです。
この蜂が出てくる前に巣穴を塞ぎます。
私は100均で買ったコットンボールを詰めます。
他には、巣に近づきつつ巣穴に蜂用殺虫剤を噴射し見張り役を殺して見張り役自体で出入り口を封鎖するやり方もありますが、失敗すると巣の中の蜂が一斉に飛び出してくるのでおススメはしません。
弊社には人差し指を巣穴に突っ込んで塞ぐ人もいます(笑)
この際、気をつけるのは蜂の巣は予想以上に脆い!と云う事です。
少し力を入れすぎると外壁が崩壊して中から蜂が一斉に出てきて収集がつかなくなります。
私も最初の頃は力の入れ具合が分からなくて良く蜂の巣を壊しました。
巣穴を塞ぐと中の蜂が出て来れないので、余裕を持って作業が出来ますので後の作業が楽です。。
巣穴を塞いだら巣の側面から殺虫剤を注入していきます。
巣に殺虫剤の噴射口で穴を開けながら作業するのですが、この時も巣を壊さないように慎重にやります。
おススメの殺虫剤はゴキジェットプロです。このノズルがいい感じで蜂の巣に刺さります。
巣の中に封じ込めた蜂に対しては殺傷能力も充分です。
ただ、外を飛び回ってる蜂などには即効性が無いので蜂用を使うほうが良いでしょう。
スズメバチの巣の中は巣盤が何層にも重なっているので、それをイメージしながら上下左右から殺虫剤を注入します。
巣の中は密閉されているので大量の殺虫剤を使わなくても大丈夫です。
殺虫剤を注入してから数分で巣の中が静かになると思います。
ある程度生体反応がなくなったら巣を除去します。
スズメバチの巣は本体の外壁は脆いのですが巣が結合している部分は凄く頑丈で硬いです。
瞬間接着剤で固めたような感じです。その部分はスクレッパーや小型のこぎり等で切り離します。
巣を切り離したら巣の中を確認して女王蜂が駆除できているかどうか確認します。
女王蜂は働き蜂より1.5倍ほどの大きさなので直ぐに分かります。
女王蜂が駆除できていないと直ぐに巣を再建するので必ず確認してください。
考えようによっては巣の駆除よりも女王蜂駆除のほうが重要です。
女王蜂の確認が出来たら戻り撥の処理をしてスズメバチの巣駆除完了です。
実際にコガタスズメバチを駆除した時の動画があるので興味のある方はご覧ください。