滋賀県内ではアシナガバチが活動開始したようです。

滋賀県内ではアシナガバチが活動開始したようです。

滋賀県内ではアシナガバチが活動開始したようです。

アシナガバチがウロウロ飛んでいました。

今週に入って蜂に関する問い合わせが増えてきました。本日も朝から2件の古巣に関する問い合わせがありました。
昨日(2023/3/22)は汗ばむほど気温が高くなり、弊社の玄関にもアシナガバチの嬢王蜂が一匹ウロウロと飛んでいました。桜の開花も早まっている今年は蜂の活動も早くなっているかもしれません。


アシナガバチとは?

アシナガバチはハチの一種で,体長12〜26mmのおとなしい性格のハチです。
お尻に毒針を持ちますが,巣を刺激したり,直接触らない限り刺してくることはありません。
夏場の活動時期に,後ろ足をだらーんとたらしてゆっくり飛んでいるのがよく見られます。

 

 

日本にはおよそ11種類のアシナガバチが生息しています。そのうち滋賀県内でよく見かけるアシナガバチは3種類です。

セグロアシナガバチ

セグロアシナガバチの特徴

胸部の背面が黒色で足の先端が黄色です。

体長:20〜26o

軒下、庭木、室外機の中などに巣を作ります。

 

 

 

 

 

キアシナガバチ

キアシナガバチの特徴


体色は黒色で鮮やかな黄色の斑紋があります。
体長:20〜26o
軒下、庭木、換気扇フード内などに巣を作ります。

 

 

 

 

フタモンアシナガバチ

フタモンアシナガバチの特徴


全体的に鮮やかな黄色で、羽の後ろ側に縦の2本線が入っており、
腹部に黄色い2つの斑紋があります。
体長:14〜18o
軒下、庭木、草むらなどに巣を作ります。

アシナガバチの巣の特徴と作られやすい場所

アシナガバチの巣はシャワーヘッドのような形

その形状はハスの実を逆さにしたようなシャワーヘッドの様な形で、下から見るとたくさんの巣穴が開いているのが確認できます。
色は全体には灰色っぽい色をしています。

キイロスズメバチなどの巣に観られるような外皮は無いのでハチの様子が外部から丸見えです。活動を終えた冬期には巣が空になっているのがよくわかります。

アシナガバチが巣を作る場所は、雨風がしのげる軒下、出窓の底部、エアコンの室外機内、ベランダの床裏、散水栓の蓋裏、物置内などです。その他樹木の枝などにも営巣します。

窓枠に営巣 物入れに営巣 エアコン室外機内に営巣

アシナガバチの毒と危険度

アシナガバチの毒性は?

最初に書いたように、アシナガバチはスズメバチより攻撃性が弱く、巣を刺激したり、手でアシナガバチを払ったりしなければ、刺されることはほとんどありません。

 

しかし、アシナガバチを怒らせて攻撃されるとスズメバチと同じように毒針で刺されます。
アシナガバチに刺されると強い痛みと腫れを引き起こします。

 

アシナガバチの毒性自体はスズメバチよりも弱いですが、毒の成分はハチ毒キニン・マストパラン・ヒスタミン・セロトニン・ポリアミン・ヒアルウロニダーゼ・アンチゲン5などスズメバチの毒針に含まれている成分と共通する成分がかなり多いので軽く考えるのは止めましょう。

 

 

通常は刺されても数日で治りますが、ハチ毒のアレルギー体質になっているかたは全身症状を起こすこともあり、注意が必要です。最悪の場合アナフィラキシーショック症状を発症し生命に危険が及ぶことがあります。